株式会社グラフィコ

上原英紀様 海外事業部長
ユニークな視点と気持ちを掴むパッケージで商品開発に挑む
需要と供給のバランスをいかにとるかが一番大事

京未来さんと一緒に中国マーケットに挑戦する以前は、需要と供給のバランスを取ることが出来ていませんでしたが、京未来さんと動き始めることでそれを改善することができました。まずは販路統制と価格のコントロールをすることからスタートしたのです。供給が多すぎると価格競争に入ってしまって商品の価値が下がってしまいますから。モノを売るのではなく、ブランドを売ることが一番重要であってこれが小売業の根幹中の根幹だと認識を合わせたのです。
これには枯渇感を出しながらも、供給はそれなりに上げるという非常に難しいコントロールが必要なのですが、現地をよく知っている京未来さんがいることでそれが可能になりました。
ブランドを育てるという意識で共に歩める

京未来さんを信頼している理由としては、私の流通業に対する考え方と全く一緒だったということが大きいです。要するに言語が一緒なんですね。需要と供給のバランスと目先の売り上げではなく、ブランドを育てメンテナンスすることが一番重要だということをよく分かってらっしゃる。一言で言うと京未来さんは売らない会社なんです。売ればその場で売上げが立つんですけど将来を見越して売らないんです。それを京未来さんは本当にわかってるので売らないベンダーさんなのです。
だからメーカーが一番やらなきゃいけないのは我慢です。我々は目の前で物を売っているわけではなく、遠い国で売っているわけで、その状況は私たちメーカーには一切わからないんです。そうすると一番重要視しなきゃいけないのはその場の100万円、1000万円ではなくて5年後10年後このブランドが生きてるか生きてないか、長期的なブランド育成に繋がっているかどうか。これを京未来さんは真剣に考えてくれています。
現場を良く知り、常にアップデートしている。

これだけ信頼を寄せているポイントは二つあって、一点目は京未来さんが現場を良く知っているということです。やはりマーケットの構造を知ることが一番重要でルールと構造を知らずして勝負には勝てないんですね。その点で中国マーケットのことをよく知っていることがまず一点目です。
二点目は常に情報をアップデートしていることです。アメリカのように10年前と大して変わってないマーケットではなく、中国は日本より数段早いスピードで一か月後には違うマーケットになってるような状況ですので、その情報のアップデートが早く的確であるということです。
今後メーカーに求められるのはいかに中国にあった商品を早く出せるかだと思います。このスピードが遅いと多分勝てない。でも、メーカーが情報を取るには限界があります。向こうに行ったところで所詮メーカー目線ということが変わらない限り絶対物事は成功しない。その点、京未来さんは現地の消費者の声や流通を良く知っています。これからはその情報力を活かしてもらい一緒に商品開発にも挑戦したいです。